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コラム:「ATD26」にリアル参加する方へ Part1:「ATD25」の概要と基調講演 

  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

いよいよ「ATD26」の開催が約2ヶ月後と迫ってきました。

今年は2026年5月17日(日)から20日(水)にUSロサンゼルスで開催される「ATD26」、今回もエッジの効いた最新の人材開発についてのトピック・情報が満載かと今から楽しみにしています。


今回のコラムは、3部作として、Part1・Part2では昨年開催された「ATD25」の振り返りとして、基調講演とLearning Technology関連を中心としたセッションについて、Part3では「ATD26」にリアル参加を予定している方に向けた様々な情報発信をしたいと思います。

では、最初に「ATD25」の概要・基調講演についてお話ししようと思います。

「ATD25」は、2025年5月18日(日)〜21日(水)にアメリカ ワシントンD.C.のWalter E. Washington Convention Centerで開催されました。

「Collective Insights, Lifelong Learning.」をテーマに、リアル参加者の数は約8,400名、うち米国以外(83カ国)の参加者1,300名で、日本からの参加者は146名でした。







「ATD25」の基調講演のスピーカーは、以下の3名でした。 基調講演の内容については、既にATD-MNJ理事やその他のご参加者などから共有されているかと思いますので、振り返りのためのサマリーだけ記しておきます。


Simone Biles氏は、世界的な体操選手・オリンピアン 歴代最多のメダル獲得者でメンタルヘルスのアドボケイトとしても著名です。

講演内容のポイントは、以下になります。

・ホストとのディスカッション形式で登壇し「自己表現の勇気」をテーマにセッションを展開

・目標設定の重要性と「昨日の自分よりも成長する」マインドセットの実践法を共有

・初期のコーチとの関係や、オリンピックでの「ツイスティーズ」体験を通じた心理的安全性とサポートの価値を強調

・聴衆に向けて、自分自身とチームに信頼と尊重をもたらす文化を築くようエンパワーメントを促す


Amy C. Edmondson氏は、ハーバード・ビジネス・スクール教授(Novartis教授)、組織行動学者で『The Fearless Organization』や最新刊『Right Kind of Wrong: The Science of Failing Well』など、失敗から学ぶ文化や心理的安全性に関する著作で知られており、Thinkers50では2021年と2023年にトップランク入りしています。

講演内容のポイントは、以下になります。

・「知的な失敗(intelligent failure)」の概念を紹介し、失敗への恐れ、混乱、回避バイアスがイノベーションを阻害する仕組みを解説

・聴衆に対し、失敗から学ぶプロセスを組織文化に組み込む具体的戦略(実験設計、失敗の共有、安全な学びの場)を提示

・自身の研究成果をもとに、リーダーやチームに「確信を持って失敗し、学びにつなげる文化」を構築する重要性を説く


Seth Godin氏は、『Purple Cow』『Linchpin』『The Dip』『Tribes』『This Is Strategy』など多数のヒット作の著者で、起業家としてSquidooやYoyodyneを創設しました。またメールマーケティングの先駆者でTEDトークでも有名です。

講演内容のポイントは、以下になります。

・1950年代的なファクトリーマインドセット(ウォーターフォール型・命令中心の階層構造)から脱する必要性を強調、変革は“現場の人”が主体になること

・「良い意思決定=良い成果が得られなかったとしても価値がある」というパラダイムにシフトしようという提案

・リーダーシップとは「管理」ではなく「仕事を意義あるものにすること」であり、心理的安全性と高いリスクを伴うチャレンジへのサポートが鍵となる

・聴衆を鼓舞する「文化を問い、変える責任はあなたにある」というメッセージにより、講演会場には大きな共鳴が広がった


今回の基調講演における共通したメッセージとしては

「心理的安全性のある環境で、挑戦・失敗・自己表現を通じて学び続けることが、これからの個人と組織の成長を支える」

・心理的安全性は、挑戦と学習の前提条件である

・失敗は避けるものではなく、設計し活用するもの

・成果だけでなく「意思決定とプロセス」に価値を置く

・リーダーの役割は、管理ではなく挑戦を支えること

・個人・チーム・組織すべてが「学習する存在」へ変わる必要がある

といったところでしょうか。 Part2:「ATD25」Learning Technologyセッション紹介に続きます。


文・写真:ATD-MNJ理事 田辺健彦


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